株式会社オムニツダ|貿易とものづくり木製品の製造メーカー

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海外出張便り 突板関係の現状報告

 2022.05.20

海外出張便り 突板関係の現状報告

1.現地に赴き初めての驚き

弊社株式会社オムニツダは2022年4月より海外出張検品を再開しました。飛行機に搭乗する事、幾時間。
今回海外便りをくれた担当者は突板の仕入れに海外出張に赴きました。海外の地に降り立ちまず驚く事はマスクの着用率が低い事だったとのことです。市中でもマスクを着用している現地の方は少なくホテルにチェックインする際にマスクを着用していると、反対に体調が悪いのではと疑われる事もあったそうです。普段テレビのニュースで拝見はしていても実際に経験すると国ごとでの意識の差に驚いたと担当者は話します。

 2020年3月、本格的にコロナ禍が広がり始め各国で出入国の制限が厳しくなり昨今まで制限されていたことがまるで夢だったかのような状態です。以下の写真は弊社別担当者が2020年の際に多くの飛行機が欠航されていた状況下で帰国の途に就く際のの記録画像です。今から見返すと非常に懐かしくもあります。

2.良材が集まらず、異次元の速度で商売が動いている。

このようなニューノーマルともいえるような海外の中で弊社担当者は仕入れに赴きますが、今度は業務上の要因で驚く事となります。それは全くといっていいほど良材の単板が見つからない事!またウッドショックは落ち着きを見せたといわれている物の、材料の動きが以前とは別次元と言えるほど高速で動いており、今日実際に工場で出会った材料に対して現地工場からオファーを取得したものがたった1-2日で完売し、お客様からご注文頂く際には既にSOLD OUTになってしまうような状態でした。普段であれば短くとも1週間ほどの猶予があり材料の仮押さえなどの融通が利いていたことを考えると、以前とはまさに別次元のスピードで現地材料の流通が行われております。

 以下の画像は、弊社担当者が幾多の工場を渡り歩き即断でなんとか購入に至れた材料の現物です。「OMNI-SOLD」と記載されているようにすぐに購入を決めなければ、通常の材料ですら手に入らない様子が見て取れます。

 

3.今後も突板状況は厳しい品質と単価に悩まされる見込み

以上のような異次元ともいえる速度で流通が行われる状況下、突板の仕入れはより一層の困難を伴うものとなる事が想定されます。ただでさえコロナ禍前であっても良材が少なくなっているとささやかれていた所に、良材が集まらず、通常グレードですら確実に確保しなければ購入もままならない現状は担当者を大いに驚かせました。

担当者によれば、ウッドショックが収まりを見せておりますが、単価さえ支払えば材料が入ってきた状況だったウッドショックから、環境は更に変化し、高い材料を購入せざるを得ないにもかかわらず、値段を提示しても実際に確実な良材が手に入らないような環境に変化しております。このような単価は高く良材が集まらない状況は現地で話を聞く限り今後もしばらく変わりそうにないと考えております。

 弊社はこのような状況下においても、少しでもお客様のお手元にお手頃ながらも品質が保証できる突板を購入するため、これからも実際に現地に赴き検品を続けて参ります。様々な原材料や燃料の高騰が続きいつ収まるかは分からないような状況が続きますが、引き続き仕入れにより一層力を入れ業務に当たらせて戴きます。今後とも弊社オムニツダ製品により一層のご愛顧の程宜しくお願い致します。

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